こんにちは!
エニタイムミュージックスクールのオカピーです!

今回は「ポップス・ロックの歌い方」についてです。
特に合唱やアカペラ、声楽をやってた人にとってはポップスの歌い方が分からず難しく感じるようです。

「ポップス・ロック」と「声楽・合唱」では歌い方や考え方も違います。
今日は、それぞれの発声の違いから、ポップス・ロックの歌い方を身に付けるために実践したい練習方法まで徹底解説します!

ポップス・ロック】と【合唱・声楽】の歌い方の違いとは?

「ポップス・ロック」と「合唱・声楽」。
それぞれのジャンルにはどのような特徴があるのでしょうか?
歌い方の違いや特徴について挙げてみましょう。

【ポップスやロックの歌声の特徴】

ポップスやロックといったジャンルの歌声には以下のような傾向がありますよね。

・言葉(歌詞)がはっきり聞こえる声
・息抜けが少なく、立ち上がりの早いしっかりした声
・力強い声

比較的、日常会話に近い声というイメージをお持ちでしょう。

【合唱・声楽の歌声の特徴】

それではポップスの歌声と比べて合唱や声楽にはどんな特徴があるでしょうか?

・広がりのある柔らかい声
・息抜けが多く、立ち上がりの遅い声
・響きが豊かで通りの良い声

というように対象的な発声ですね。

なぜポップスと合唱で歌い方を変えるの?

それでは、なぜ「ポップス・ロック」と「合唱・声楽」では歌い方を変える必要があるのでしょうか?

まず、ポップスやロックといった大衆音楽ではマイクを使用し、歌詞を伝えるという役割が大きいため、はっきりした歌声、個性のある歌声という点に重点が置かれているからです。
また、ポップス系の演奏形態にも理由があると考えられます。
アンプやスピーカーを通してバンド編成やエレクトロな楽曲に合わせて歌われることが多いため、「大音量でも埋もれない発声」を目指す必要があるのです。

その一方、合唱や声楽といったジャンルでは声の通りや周りと音を揃えるという点に重点が置かれています。
息抜けの多い歌い方のため、声同士がキレイに混じりやすいというメリットもあります。
マイクを使わず、広い会場で遠くに歌声を届けるために声の通りの良さ、響きの豊かさも求められます。

合唱経験者にポップスの歌い方ができない人が多いのも、それぞれ対象的な発声法のため無理もありません。

余談ですがポップスでも、ハモリやコーラスなどのようにメインボーカルの支えに回る場合は「合唱的な発声」で歌われることも多いです。

  1. メインで歌う時は地声ではっきりした歌い方
  2. コーラスの時には合唱のように響きのある柔らかい歌い方

それぞれの歌い方が身に付くと上記のように発声法を切り替えることができるようになります。
※ジャンルや曲調にもよります。

ポップス・ロックの発声を身に付ける練習方法

それではポップス・ロックと声楽的な歌唱の違いを理解したところでポップスの歌い方を身に付けるためのボイトレ方法をご紹介します!

エッジボイスではっきりした歌声を身に付ける!

合唱の歌い方だと息抜けが多くなるのは声帯の閉鎖が少ないためです。
声帯を閉鎖して、はっきりした声で音階を歌う技術を身に付けることでポップス向きの歌声が出せるようになります。

そのために効果的なのが当ブログでも何度も紹介している「エッジボイス」です。
声帯を閉鎖してはっきりした声を出すための筋肉を鍛えることができます。

エッジボイスの練習方法

  1. 口を軽く開けてゆっくり息を吐きます。
  2. 吐いている息を少しずつ声に変換していき「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"」と引っ掛けながら発声します。

この練習は大きな声を出す必要はありません。
小さな声を出すだけですので時間問わずご自宅でも気軽にできるボイトレ方法です。

立ち上がりの早い声を作るブレス(息継ぎ)練習

ポップスをカラオケなどで歌っても個性のない歌い方になってしまう大きな要因は「声の立ち上がりが遅い」ためです。
声の立ち上がりが早くなる効果的な練習がブレス(息)のみで行なうトレーニング方法です。

  1. 「う(U)」の形に口をすぼめて「スーッ!」と息を強く吐きます。
    上の歯の裏側に強く息を押し当てるようなイメージで吐くと良いでしょう。
  2. コツが掴めたらこれをリズムに載せて「スッ!スッ!スッ!スッ!」と吐きます。
  3. ポップス歌唱ならではの強く吐くという感覚が分かってきたところで「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!」と実際に声に出して発声もしてみましょう。

この練習を繰り返すうちに普段より強くはっきりした歌声になってくるのが実感できるでしょう。
徐々に声の立ち上がりが早くなり、ポップス特有の地声で歌う感覚が掴めるようになります。

実は腹式呼吸もポップスと合唱で違う!?

実はポップス向きの歌い方合唱向きの歌い方では腹式呼吸もやり方が違うんです。

合唱の場合、声を出しながら少しずつお腹が萎んでいく人が多いです。
ポップスでそれをやると息が続かなくなったり、息が少なくなってきた時に声が裏返ってしまったり、地声をキープして歌うことが難しくなります。
あくまでもポップス歌唱では声を出している最中、お腹周りが膨らんだままをキープしていることが大切なんです。

ポップス発声はほとんどのジャンルで通用する

合唱をやっていたという社会人の方や、アカペラサークルでコーラスをしている大学生の方など、ポップスの発声ができないとレッスンに来られる方がずいぶん多くいらっしゃいました。
皆さんポップス特有の歌い方が身に付いて歌えるジャンルの幅が広がり、とても喜んでいただけています。

ポップスのように立ち上がりの早い、はっきりした歌声を身に付けるとロックやR&B、ブルース、演歌など幅広いジャンルが歌えるようになります!

ジャンルごとに特有のボーカルテクニックや考え方など、音楽というのはそれぞれに細かく枝分かれしていくものですが基礎発声の考え方は同じです。
最初のうちは実際に曲を歌ってみると息抜けの多い声になってしまい、なかなか上手くいかないということもあると思いますがしっかり身に付いてくればポップスの歌い方をキープできるようになっていきます。

今日ご紹介した練習例を元に焦らず練習してみてください♪

では、また次回のボイトレブログをお楽しみに♪


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