こんにちは!
エニタイムミュージックスクールのオカピーです!

当ブログでは発声や歌に関するさまざまな解説をしています。

今回は声の病気「声帯結節」について。
声帯結節とは声帯にこぶのようなものができた状態を言い、主に嗄声(声かれ、しわがれ声)の症状が出ます。
歌手などの日常的に声を使う人に多いとされており、何を隠そう私も一度発症した経験があります。

今回は私の経験談も交えて、皆様には「喉を大切にしましょう」ということをお伝えしたいと思います!

【体験記】「声帯結節」ができて完治するまで

ブログでも喉のことについてさまざまな記事を書いていますが今回は私が声帯結節になった時のことを交えて皆さんにお伝えできればと思っています。
私にとっては声帯結節を発症したことがボイストレーナーとしての考え方が大きく変わるきっかけとなりました。
以降、声帯や喉、発声についてそれまで以上に学ぶことができました。

声帯結節と声帯ポリープの違いは?

よくニュースやSNS等でポリープという言葉は聞くと思いますが声帯結節も声帯ポリープどちらも声を日常的に使う機会が多い人にとっては一般的な症状です。

声帯ポリープは喫煙者に多いと言われ、声帯に血豆のような血腫ができ、腫れてむくんだ状態になります。

その一方、声帯結節は声帯の擦れ合う部分が硬くなり、左右対称にこぶのような状態になることを言い、声を頻繁に使用することで発症します。

声帯結節の症状は息苦しさから始まった

当時の私の状況はレコーディングの真っ最中。
連日の練習とレコーディングで徐々に喉が壊れ始めていたのだと思います。
最初の症状は息苦しさでした。
今思えばコブができ始めて空気の通りが狭まっていたのだと思います。

喘息持ちで当時は毎年のように気管支炎も出ていたので最初は気管支炎だと勘違いしており、声帯結節の治療が遅れたのは不運でした。

徐々に声が出なくなる

息苦しさから徐々に悪化していって声の調子も悪くなる一方でした。
普段ならたっぷり睡眠をとって休養すれば治っていたものがこの頃はまったく喉の状態が回復せず。
最初は高音域が擦れるようになり、次第に裏声も出なくなりました。
最後は中音域ですら出なくなり、音域的には1オクターブほどしか出なくなりました。

検査から声帯結節が完治するまで

最終的に全く声が出なくなり、治療開始時は会話すらできない状態でした。
無声を徹底して安静にし、ステロイドによる治療も並行。
その後、2週間ほどで声は出るようになったものの、地声から裏声まで満遍なく歌えるようになるまでは2ヶ月ほどかかり、さらに元の音域に戻すまでには半年ほどがかかりました。
急に症状が出てきたというよりも、徐々に声帯疲労が蓄積した結果だったと感じています。

こんな人は要注意!声帯結節になりやすい人

声帯が無敵な人なんておらず、正しい発声を身に付けて喉への負担を減らせたとしてもゼロにはならないと自身の経験からも感じました。
こんな人は声帯結節になりやすいといわれていますので特に注意しましょう!

喉を使う人(歌手、教師、声優さん等)

歌手、声優さん、教師、その他にも保育士さんや塾の先生に多いと言われており、日常的に声を酷使してしまう環境の人は要注意です。
私自身も声帯結節の発症からリハビリを行なう中で発声や発声治療について勉強しました。
奇遇にもその後、声帯結節を発症した方が何名かレッスンに来られたのですが見事に皆さん、上記の職業の方々でした。

無理な発声を日常的にしている人

日常的に声を使うお仕事の方に限らずカラオケで騒いだり、過剰に大きな声を出したり、日常的にたくさんお話をする人なども声を酷使してしまうので声帯結節のリスクが上がります。

発声が良くても喉を痛めるもの

声帯結節の再発率は実に高く、文献にもよりますが50%とも言われています。
そんな中、私は発症から10年、再発なく元気に毎日歌えています。

再発防止のために意識していることは、
「喉を乾燥させない」
「水分はこまめに摂る」
「長時間続けて発声しない」
この3点をとにかく徹底して再発防止に努めています。

当時は自分の喉を過信していたと思います。
発声に関して知っていたつもりでしたし、際限なく歌えると思っていましたが実際には人間の体には限界があることを声帯結節になったことで気付けました。
皆さんも喉を大切にしていつまでも元気にボイトレを楽しんでください!

では、また次回のボイトレブログをお楽しみに♪


東京都町田市のボーカルスクール『エニタイムミュージックスクール』

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